ベイブレードX 豆知識

ベイブレード塗装剥がれの原因とレアモデルの価値を守る方法

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「その輝き、取り戻せる。愛機ベイブレード、塗装剥がれの悩みから解放へ。」というキャッチコピーが書かれた、記事のアイキャッチ画像

こんにちは!ベイブレードパーク運営者のレンです。

「ベイブレード 塗装剥がれ」と検索してこの記事にたどり着いた、そこのあなた!わかります、その気持ち。お気に入りのベイの塗装が剥がれるのは本当にショックですよね。特に、レアなモデルや大事に使っている高額なベイブレードの塗装が剥がれたのを見つけると、「これ、どうやったら直せるんだろう?」って不安になりますよね。さらに、直したあとに大会で使えるのか改造と見なされないかというのも、すごく気になるところだと思います。

ベイブレードは高速で激しくぶつかり合うホビーですから、塗装が剥がれやすいのは避けられない宿命のようなものかもしれません。しかし、塗装の剥がれはただ見た目が悪くなるだけじゃなく、ベイの性能、特に重量バランス持久力にまで影響を与えてしまうんですよ。ここ、気になりますよね。

私自身、長年ベイブレードを扱ってきましたので、この塗装剥がれの悩みには詳しく、どうすれば安全に、しかも競技ルールに違反せずに美しく修復できるのかを研究してきました。この記事では、あなたのベイブレードをもう一度輝かせ、長く使えるようにするための、プロも実践する安全な直し方と、必ず守るべき大会のルールについて、わかりやすい言葉で解説していきます。

  • ベイブレードの塗装が剥がれる本当の原因がわかる
  • 塗装を直すことで競技の性能にどんな影響が出るのかがわかる
  • 大会で失格にならないための塗装のルールと具体的な数値がわかる
  • プラスチックを傷めずに剥がれた部分を直すための安全な手順がわかる

目次

ベイブレード 塗装剥がれ の原因と競技ルールの注意点

まずは、ベイブレードの塗装がなぜ剥がれてしまうのか、そして、塗装を直すことが競技にどんな影響を与えるのかについて、しっかり理解しておきましょう。ここを理解していないと、せっかく直してもまたすぐに剥がれたり、大会で思わぬトラブルになったりする可能性がありますからね。

剥がれの原因は素材とぶつかり合いにある

ベイブレードの塗装剥がれは、大きく分けて二つの原因があります。一つは「ぶつかり合いなどの物理的な衝撃」、そしてもう一つは「素材と塗料の相性の問題」です。

ぶつかり合いによる衝撃と摩擦

これは想像しやすいと思いますが、バトル中の激しい衝突は、塗料の層(塗膜)に大きな力が集中して、耐えきれずに剥がれ落ちてしまうんです。特にベイブレードの角(エッジ)の部分は、衝撃が集中しやすいので剥がれやすいですよ。また、パーツを何度も分解したり組み立てたりする際の摩擦も、少しずつ塗装を摩耗させていく原因になります。

塗料がくっつきにくい素材のせい

実は、ベイブレードに使われているプラスチックは、化学的に塗料がくっつきにくい性質を持っているんです。例えるなら、油っぽい表面に水を塗ろうとするようなもので、もともと密着力が弱いんですね。製造の段階で「密着を助ける下地(プライマー)」が十分に機能していないと、ちょっとした衝撃でも塗装が簡単にペリッと剥がれてしまうことになります。これが、塗装剥がれの根本的な原因であることが多いんです。

重さやバランス変化は競技に影響します

わずか0.01gの重量変化がベイブレードの回転バランスに影響し、軸ブレ(ワブル)を引き起こす図解

塗装剥がれを「見た目の問題」だけで片付けてはいけません。高性能なベイブレードは、とても精密なバランスで成り立っています。塗装が剥がれてわずか0.01グラムでも重さが変わると、高速で回転するベイのバランスが崩れてしまうことがあるんです。

【注意】塗装剥がれは性能に影響します

  • 軸ブレ(ワブル):重さの不均衡によって、高速回転中にベイが不安定に揺れる原因になります。
  • 持久力(スタミナ)の低下:外側の重さが少し減ると、回転を保つ力(慣性モーメント)が弱くなり、最後の粘りがなくなってしまいます。

特に、最後の数秒での勝敗を左右する場面で、このわずかな変化が致命的になることがあります。

塗装後のベイブレードは大会で使えるか

塗装したベイブレードが「装飾」か「違法改造」かを見極めるルールブックと虫眼鏡のイメージ

一番の懸念点ですよね。塗装やコーティングを施したベイブレードが公式大会で使えるかどうかは、実は非常にデリケートな問題です。結論から言うと、「ルールに違反しない範囲での装飾や保護は可能」というのが私の見解です。

公式ルールでは、「改造」と見なされる行為は禁止されています。あなたが施した塗装が、単なる「装飾品」や「保護層」と判断されれば問題ありませんが、もし「機能変更」や「性能の向上」を目的としたものだとジャッジに判断されれば、失格になるリスクがあります。

大会で失格にならないための塗装のルール

では、具体的にどんな基準を守ればいいのでしょうか?私がお勧めするのは、「性能に影響を与えないこと」を証明できる、極めて厳格な数値管理です。

守るべき「重さ」のルール

競技ルールで失格にならないための絶対条件である、重量変化±0.1gと塗膜の厚さ0.05mm以下の図解

塗料は乾いても重さがあります。塗装後のベイの重さが、元のパーツの重さから0.1グラムを超えて増減してはいけません。この範囲を超えると、性能向上を狙った「改造」と見なされるリスクが極めて高くなります。塗装後は必ず、精密なはかりで重さをチェックしましょう。

守るべき「厚さ」のルール

塗膜が厚くなると、パーツの形状が変わったと判断される可能性があります。特に、ロック機構に関わる部分の形状が変わるとアウトです。安全な範囲として、塗膜の厚さは最大でも0.05mmを上限と考えましょう。これは髪の毛一本分くらいの薄さです。この薄さを実現するには、スプレー缶ではなく、粒子を細かく均一に吹ける「エアブラシ」という道具を使うのが必須となります。

【競技用ベイブレードの塗装の鉄則】

「塗膜の存在証明ができないレベルの薄さ」を目指してください。塗装はあくまで性能に影響を与えない、見た目と耐久性を守るための「保護層」の役割に限定することが、失格を防ぐ最善策です。

重さを変えないための極薄い塗装のやり方

極薄い塗装を実現するための鍵は、「塗り重ね方」と「道具」にあります。

エアブラシによる薄塗りの技術

スプレー缶ではなくエアブラシを使用し、薄く均一な層を重ねることで重量オーバーを防ぐイメージ図

スプレー缶で一気に厚く塗ってしまうと、重さも厚さもオーバーしてしまいます。エアブラシを使い、塗料を薄く溶剤で薄めた状態で、パーツから少し離れた位置から「サッと薄い層を乗せる」ように何回かに分けて塗布します。これを「薄く塗り重ねる」といい、総量を抑えつつ、塗膜の強度を確保するプロの基本技術です。

耐久性の高いウレタンクリアを使う

塗膜を厚くできないなら、その分、塗膜自体の強度を高める必要があります。最終的な保護層には、他の塗料に比べて衝撃に極めて強い「2液性ウレタンクリア」を使うことをお勧めします。これは車の塗装などにも使われるもので、薄く塗るだけでも激しい衝突にも耐える強靭な保護膜を作ることができますよ。

ベイブレード 塗装剥がれ を直す安全で長持ちする直し方

剥がす、下地作り、塗装、保護という、プロが実践する4つの修復工程のロードマップ

ここからは、実際に剥がれてしまった塗装を安全に、そして長持ちするように直すための具体的な手順を解説していきます。プラスチックを傷めずに最高の仕上がりを目指しましょう。

塗装を剥がすときに部品を傷つけない方法

古い塗装を剥がす作業(剥離)は、非常に重要です。ここでパーツを傷つけてしまうと、取り返しがつきません。絶対に行ってはいけないのが、強力な「剥離剤」を使うことです。剥離剤はプラスチックを溶かしたり、ひび割れ(クラック)の原因になったりするリスクが高いんです。

「削り落とす」方法を基本にしよう

強力な剥離剤はパーツを傷めるため禁止し、紙やすりを使った水研ぎを推奨する比較図

最も安全な方法は、「剥がし剤を使わず、目の細かい紙やすりで慎重に削り落とす」ことです。

削りすぎるとパーツの形が変わってしまうので、最初はやや粗めの番手(#600〜#800程度)で古い塗装だけを優しく削り、その後、さらに細かい番手(#1500〜#2000程度)で表面を滑らかに整えます。このとき、摩擦熱でプラスチックが変形しないように、常に水をかけながら研磨する「水研ぎ」を徹底してくださいね。

【補足】どうしても落ちない塗料がある場合は

一部の強い塗料が残ってしまった場合は、「IPA(イソプロピルアルコール)」という比較的刺激の弱いアルコールを綿棒などに少量つけて、短時間で拭き取る方法もあります。ただし、これもプラスチックの種類によっては変色や破損の原因になる可能性があるので、必ず目立たない場所で試してから行ってください。

部品によって使う塗料を変える必要があります

ベイブレードは、ブレード(金属が多い)、ラチェット(プラスチックが多い)、ビット(プラスチック)など、様々な素材でできています。素材に合わせて下地処理や塗料を変える必要があります。

金属部品(ブレード)の場合

金属は油分が付着しやすいので、塗装前に必ず「脱脂」(中性洗剤などで洗い、油分を完全に除去すること)を徹底してください。下地には、金属との化学的な結合を強める「エッチングプライマー」を使うと、強固な土台が作れます。

プラスチック部品(ラチェットなど)の場合

ラスチックパーツへの塗装を剥がれにくくするための、密着促進剤とプライマーを重ねた層構造の図解

特に塗料がくっつきにくいPOMなどの素材には、一般的なプライマーだけでは不十分です。「密着促進剤」(例:ミッチャクロンなど)を最初に極薄く吹き付け、その上から通常のプラスチック用プライマーを重ね塗りする「二重プライマー」戦略が、激しい衝撃に耐えるための秘訣ですよ。

長持ちさせるための下地作りが重要です

塗装を長持ちさせるかどうかは、実はカラー(色)を塗る前、つまり「下地作り」で決まります。長持ちしない塗装のほとんどは、この下地処理が不十分なんです。

密着をよくするための「足付け」

塗料がパーツにしっかりと食い込むための「足場」を作る作業を「足付け」と言います。これは、紙やすりの最も細かい番手(#1500〜#2000程度)で、パーツの表面全体に均一な微細なキズをつける作業です。このキズに塗料が入り込むことで、密着力が劇的に向上します。

プライマーは薄く、均一に

密着促進剤やプライマーを吹くときも、厚く吹かないよう注意が必要です。厚すぎるプライマー層は、それ自体が剥がれの原因になることがあります。薄く均一な層を作ることが、最終的な耐久性を高める鍵ですよ。

ぶつかりに強いおすすめのクリア塗料

仕上げの「トップコート」こそ、ベイブレードの塗装の運命を握ります。あなたのベイブレードを衝撃から守り、長持ちさせるには、「ウレタン系」のクリア塗料が最適です。

【最強の保護膜:2液性ウレタンクリア】

「2液性ウレタンクリア」は、主剤と硬化剤という2つの液体を混ぜて使うことで、化学反応によって非常に硬く、強靭な塗膜を作ります。これは車のボディ塗装にも使われるほど耐久性が高く、ベイブレードの激しいバトルにも耐えられる最高の選択肢です。ただし、作業には換気と適切な知識が必要になります。最終的な判断は専門家にご相談ください

激しいバトルにも耐えられる、2液性ウレタンクリアを使用した強靭な保護膜のイメージ

完全硬化まで待つことが大切

表面が乾いても内部はまだ柔らかいため、数日から1週間の完全硬化期間が必要であることを示す時計の図

ウレタン系塗料は、塗った直後の「表面が乾いた状態」と、塗膜の内部が完全に硬化した「完全硬化」の状態になるまで、大きなタイムラグがあります。メーカーが指定する期間(通常、数日〜1週間)は、パーツの組み付けやバトルでの使用は厳に避けてください。内部が完全に硬化する前に衝撃を与えると、塗膜全体が脆くなり、剥がれの原因になってしまいます。

大切なベイブレード 塗装剥がれ の防止と保管のコツ

修復するのと同じくらい、これからの「予防」が大切です。日常のちょっとした心がけで、塗装剥がれのリスクを大幅に減らせますよ。

運ぶときは「個別収納」を徹底

運搬中の衝突や摩擦を防ぐために、ウレタンフォームで仕切られた専用ケースに収納されたベイブレード

ベイブレード同士が直接ぶつかり合うのを避けるため、運搬時には必ず専用のケースや、スポンジなどのフォーム材で仕切られた場所に個別に入れてください。移動中の振動や摩擦が、小さな剥がれを蓄積させる最大の原因です。

温度変化と紫外線から守る

塗料とプラスチックは温度変化で伸び縮みする速さが違うため、極端な温度変化は塗膜にストレスをかけます。また、紫外線は塗料の色を褪せさせ、塗膜自体を弱くします。直射日光の当たる場所や、夏場の車の中などでの保管は絶対に避けてください。

レアモデルは触らない保管を

コレクション価値の高いベイブレードは、塗装剥がれだけでなく、経年による素材の劣化も避けたいですよね。その場合は、湿度や温度が一定に保たれた場所で、無酸性の袋などに入れて保管し、必要以上に触らないようにするのが最善です。

ベイブレード 塗装剥がれ の悩みと安全な直し方のまとめ

剥がし方、ルール遵守、下地作り、仕上げの4項目を確認するためのまとめチェックリスト

ベイブレードの塗装剥がれは、適切な知識と手順があれば、安全に、そして競技ルールを遵守したうえで直すことができます。

【ベイブレード 塗装剥がれ 対策の最終チェックリスト】

  1. 剥がし方:強力な剥離剤は使わず、紙やすりの水研ぎで優しく削り落とす。
  2. ルール遵守:塗装後の重さの変化は0.1g以内、厚さは0.05mm以下を厳守。
  3. 下地作り:プラスチックには密着促進剤とプライマーの「二重プライマー」が必須。
  4. 塗料の選定:仕上げには耐久性最強の「2液性ウレタンクリア」を使う。

お気に入りのベイブレードを、もう一度ピカピカにして、バトルに、そしてコレクションとして長く愛用してください。ただし、このレポートで紹介した数値や技術はあくまで一般的な模型製作の目安です。大会で使用する際は、正確な情報は必ず公式大会のルールをご確認ください

また、化学薬品(塗料や溶剤)を扱う作業は危険を伴うため、作業環境と安全に細心の注意を払い、最終的な判断や高難度の作業は専門家にご相談ください

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